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古民家リノベーション|あると便利な道具たち

東京都から高知県に移住した夫婦が、築100年以上の古民家を購入、基本的に夫婦ふたり、たまに友人と一緒にDIYしながら高気密住宅にリノベーションしていく記録です。

リノベーションをする中で一つの真理に辿り着いた。「道具選びから仕事は始まっている」。

イケてない道具だと作業が全く捗らないし、趣味のDIYならまだしも、1棟まるまるの古民家リノベーションともなると道具の有無や性能は死活問題なのである。

ちょっと本格的なリノベーションやってみたい、と思っているそこの君、これが買い物リストだ。

電動工具

インパクトドライバー

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DIYの基本中の基本。職人技で施工される釘や仕口といったものを、ビスや金物という素人にぴったりの方法に置き換えてくれるDIYの良き相棒。

ケチらずにいいヤツを買ってください。どうせ、作業効率がちょっと変わるくらいなんでしょ?と思っているあなた。耐震とか構造補強のビス施行するときに詰みますからね。

そこそこのインパクトドライバーでも、「コーススレッド」など細いビスなら問題ないけども、コイツはあくまでも仮止め用のビスで構造的な強度はほとんどない。構造を補強するためのビスは太くて長いものが多く、それらを施工するには18V以上のインパクトドライバーが必須となる。

一番オススメなのはヘッド部分がコンパクトでパワーがあるもの。狭い場所や窮屈な体勢での作業が多くなる古民家リノベーションでは、ヘッド部分がコンパクトであることが大きなアドバンテージになる。

丸ノコ

 

手で切ってたらシンドすぎる大きな木材でも瞬時にカットできる丸ノコ。四国開拓日誌の読者はきっと、梁を継いだり柱を入れ替えたりしたくてウズウズしてるはずなので、その観点からアドバイス。

まずは加工したいの梁や柱のサイズを測ること。一辺120mm(4寸)以下なら165mmの丸ノコを、それ以上なら選択肢は一つしかなくて、190mmの丸ノコを、それもRYOBI|W-763ED 611021Aを選ぶことになる。

梁を継いだり柱を入れ替えたりするには、それらを表・裏それぞれ1回、計2回の切り込みで切断できるかどうかが重要になる。165mmなら切り込み深さは66mm、190mm(RYOBI|W-763ED 611021A)なら76mm。ちなみに上記モデル以外の190mmは切り込み深さが72mmしかないので一辺150mm(5寸)の柱を切断できず中途半端だ。

そして、AC100Vよりもずっと高価なバッテリー式を購入して後悔した私からアドバイス。AC100Vを選ぶこと。絶対にだ。刃の切れ味が最高な時や、負荷の少ない作業はバッテリー式も結構ゴキゲンなのだが、基本的にはコード式の圧勝。特に無垢材を縦に切る場合などはコード式じゃないとマジで捗りません。

ちなみに、AC100V/190mm(安物) → 18Vバッテリー/165mm → AC100V/165mm(ハイエンド)と買い替えてきた私からすれば、ハイエンド165mmが最強だと信じている。ハイエンドモデルの中には「造作用」なるやけに高価なモデルがあるが、それほどのメリットはないのでその一つ下のモデルがベストチョイスだ。

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その他工具

巻尺(5.5m)

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5.5mのヤツで、テープがしっかりしているものが良い。しっかりしているかどうかの基準は繰り出した時に2mくらい支えなくても水平を維持できるかどうか。

短かったりテープが弱いものは、絶対に買ってはいけない。全ての道具の中で圧倒的に使用頻度が高い道具なので使いやすさが最優先だ。

差金(30cm)

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50cmじゃなくて、30cm。そしてこのモデル。断面形状が立体的で、落とした時に拾いやすい。これ以外の差金は床に落としたら最後、フチまでピッタリ接地してしまい拾い上げることができない。

そして、50cmを選んでしまうと、屋根など高所作業で、腰袋に入らないストレスで発狂すること必至だ。

丸鋸ガイド(300mm/1000mm)

これがあれば狙い通りに直角カットができる定規。揃えるべきは300mmと1000mmの2種類。300mmで大抵の作業はできるけど、構造用合板を切断するときは1000mmがないと話にならない。

ベニヤ定規

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あると便利なベニヤ定規。売ってるものではなくて4〜5.5mmの合板で自作する。作り方はYouTube先生を参考にすること。長さ1000〜1200mm程度が使いやすい。

バール(300〜350mm)

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色々なバールがある中で、ベストなのがこの形状。他の形状は解体の際に使いにくい。先端が平たく、打ち込みやすいもの、そして長さは300~350mmがベスト。釘を抜くとき、細かい部分を解体するときなど、毎日必ず使用するスーパー工具である。

大きな部材の解体に便利な大きめのバールがもう一本あるとなお良い。解体用のバールはホームセンターに多い軽量タイプではなく、重量級のものが使いやすい。土壁の解体や、大引・垂木など釘で打ち付けられた部材をゴルフスイングのようにしてバラしていくときに、この重量がとても効くのだ。

ハンマー(300g)

バールの良き相棒、ハンマー。扱いやすいからといって軽いハンマーを選んではいけない。ハンマーの威力はスピード×重量で決まる。軽すぎると渾身の力で何度も叩きつける必要がある。
インパクトドライバーがあるならば、ハンマーは不要では?と感じるかもしれないが、そんなことはない。解体作業が多くなる古民家リノベーションでは、ちょっとした部材をシバいて分解したり、バールをシバいて釘を抜いたりと、かなり使用頻度が高い。

手鋸(変え刃式)

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宮大工は言った。「コイツがベスト」。確かによく切れる。切れなくなったら刃を変えるだけで新品の切れ味に。

水平器(300mm)

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長すぎる水平器はダメ。高所作業の時に取り回しが悪く、汎用性がない。

遠いところの水平を出したいなら、その辺に転がっている真っ直ぐな角材に乗せればOKだ。

墨壺(自動巻き取り)

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数メートル以上の真っ直ぐな線を引きたい時に使用するのが墨壺だ。こだわるべきなのは自動巻き取り式であること。安いからといって手巻き式を買ってはいけない。

このぐらい揃えれば、あとはリノベーションを開始するだけだ。あとは鉋と鑿が一つくらい欲しいところだが、これらのアナログ工具は調整だったり刃付けだったり、何かとめんどくさい。どうしても必要になってから買っても遅くはない。

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