日本の滝百選に選ばれている愛媛県、御来光の滝。そもそも滝というもの自体が人里離れた場所にある事が多く、アクセスしづらいものですが、その中でも特にアクセスしにくいのが御来光の滝です。石鎚スカイラインの展望台から遠目に望むぶんには簡単ですが、滝直下へのアクセスは一筋縄ではいきません。しかしながら、長いアプローチを差し引いてもその景観は素晴らしく、日本の滝百選でも上位に入る景観としておすすめできます。
御来光の滝直下までの道のり
展望台から少し道沿いに登り、テープを目印に下降開始。谷底までの登山道は、水平距離こそ1kmに満たないものの、標高差が300メートルあるため、1時間ほど急勾配を下り続ける必要があります。面河渓本流に到着してからは沢登りで遡行するか、何度かの渡渉の後に登山道を歩くことになります。どちらのコースでアクセスしても、駐車場からは4時間程度の道のりとなるため、しっかりとした準備が必要です。
1段目を合わせた公称落差は102メートル。特徴的な岩壁を流れ落ちる水流は迫力満点です。滝壺付近付近から見ると滝上部が隠れてしまうのが少し残念ではあるものの、下段の見える範囲だけで落差65メートルくらいでしょうか。滅多に人の来ない空間ということもあり、日本百名瀑にも選ばれる名瀑を独り占めできる贅沢な空間です。
御来光の滝は、四国に数ある名瀑の中でも特に素晴らしい景観で、時間を忘れて眺めていたくなること間違いなし。一方で、下山にもそれなりの時間を要すため、余裕を持って行動するのがベター。登山道の途中には徒渉が必要な場所が何ヶ所か存在するため、増水時は特に注意が必要です。
御来光の滝へのアクセス
松山自動車道|松山ICから石鎚スカイライン途中の登山口まで1時間半,登山口から滝直下まで片道4時間