
高知の眠れる観光資源。「四国カルスト」「白龍湖」「長沢の滝」など、高知で俄かに活気付く観光エリアにありながら、全く知名度がない不入渓谷。県道沿いの看板を頼りに未舗装林道を進んでいくと、そこには高知の人気観光地、映えスポット「中津渓谷」に負けずとも劣らない(誇大表示)渓谷美が・・・!
さすがに中津渓谷とガチンコ勝負したら1R K.O.間違い無しですが、それでも辺境の地に、唐突に現れる渓谷美は、好きな人は堪らないだろうなー、と思ったり。観光歩道から一部中を覗き込めますが、基本的には水に濡れ、泳いで、未知を開拓するアドベンチャー系。一部マニアにはオススメですよ。
不入渓谷
県道の看板から2km。未舗装林道を、パンクしないかな、擦ったりしないかな、と心配しながら車で10分ほど進むと突如現れる、荒々しい見た目をしていてなんとも映える「今日のSNS投稿はこれで決まり」という感じの素掘りトンネル、の横に不入渓谷があります。
渓谷の美しさを凝縮した空間「ゴルジュ」が不入渓谷の魅力ですが、不入渓谷は人気観光地「中津渓谷」と同じ”チャート”と呼ばれる岩盤で侵食に強い岩質なことから急峻な地形になりやすく側壁は一部オーバーハングして周囲と隔絶されたゴルジュ地形に・・・とまあマニアックな知識はさておき、他では見られない厳つい地形をしていてなんとも美しいのです。
渓谷内の橋らしきアーティファクトは森林鉄道軌道橋脚跡(しんりんてつどうきどうきょうきゃくあと|早口言葉みたい)とのこと。ゴルジュであっても仕事を遂行するとは、昔のランバージャックはタフですね。現代っ子なら即、退職代行に駆け込むでしょう。
未舗装林道からザックリとした雰囲気は遠望できますが、渓谷美を細部まで見たい!というマニアな貴方は下流から谷に降りて泳いで行くべし。増水さえしていなければ結構簡単に中まで泳いでいけます。
泳ぐなんてとんでもない!という常識人の貴方は素掘りトンネル出口から泥斜面をズルズルと谷に降り、ジャバジャバと川を渡り、対岸の石垣をよじ登って観光歩道から観光すべし。
自己責任ですよ。
- 林道から見える怪しげなワレメ
- 渓谷の造形として贔屓無しに美しい
- 核心部へと至る(泳ぐ)
- シンリンテツドウキドウキョウキャクアト
- 複雑に侵食されたゴルジュ美
- 核心部最大の滝3m