
純白の渓谷と緑の清流が美しい祖谷渓は、徳島県きっての秘境エリアである剣山周辺に位置しています。最寄りの空港からでも2時間以上の時間を要し、周辺の道路は狭い山道が多いなど、まさに秘境、といった雰囲気に包まれた祖谷渓。アクセスの悪さとは裏腹に、人気の観光スポットとして賑わいを見せています。
当記事では、祖谷渓が人気を集める4つの理由、アクセス情報をご覧いただけます。
祖谷渓が人気を集める4つの理由
1.抜群のスケール感をもつ景観

はるか遠くまで伸びる尾根が遠近感を狂わせる
祖谷渓の魅力の一つ「ひの字渓谷」。ひらがなの「ひ」の形に蛇行する渓谷と、その中心からはるか遠くまで伸びる尾根が遠近感を奪い、立ちくらみするような景観をつくり出しています。「ひの字渓谷」は、祖谷温泉から10分ほど南下した場所に位置し、展望台も整備された祖谷渓きってのビューポイントです。

初夏の祖谷渓
祖谷渓の水流の美しさはご覧のとおり。特にきれいなのは春から初夏にかけてで、澄んだ水を堪能することができます。
2.美しい渓谷でアクティビティを堪能

ひっそりとした大渓谷で自然を満喫
抜群のスケール感が魅力の祖谷渓ですが、展望台から見下ろすだけが魅力ではありません。祖谷渓キャンプ村から川に入り、進むこと5分。祖谷渓で一番美しい、「瀞(どろ)」の連続する秘境に到着します。

瀞(どろ)の連続する祖谷渓
瀞(どろ)とは、川の水が深くて流れが非常に静かな場所を指す言葉で、川というより湖に近い、穏やかな空間です。祖谷渓キャンプ村から少し下流は、祖谷渓の中でも特に瀞の多いエリアで、泳いでもよし、河原を歩いてもよしの格好のアクティビティスポットです。

5月〜10月くらいまでアクティビティを楽しめる祖谷渓
河原の岩はグリップが良く、沢靴があれば初心者でも安心して歩くことが可能。水流が穏やかなのも祖谷渓の特徴で、普通の沢遊びとは一線を画す、ゆったりとした時間を過ごせます。

祖谷渓の浅めの瀞を歩く
祖谷渓では、水深5メートルはあろうかという本格的な瀞から、数十センチしかない砂利の堆積した瀞まで、多様な瀞を堪能可能。暖かい日差しの中、美しい瀞をゆっくりと歩く時間は、かけがえのない経験になること間違いなしですよ!

水流は透き通っている
四国ならではの水の美しさも特長の一つで、比較的水深の深い場所であってもはっきりと川底が見えるほどの透明度。昼頃になると谷の真上に太陽が来ることもあり、キラキラと輝く水流をめいっぱい堪能することができます。

歩きやすく暖かい、初心者向けの沢
どこから撮ってもこの美しさ。祖谷渓で沢遊びせずに四国の自然は語れませんよ!というくらい美しい空間です。

祖谷渓キャンプ村からの入り口になる瀞
特に初心者におすすめしたい祖谷渓ですが、以下の点に注意が必要なのでご注意を。
- 何箇所か50mほど泳ぐ必要あり
- 特に祖谷渓キャンプ村からすぐの瀞は帰りは泳いで遡行する必要あり
- 沢靴は必須!
- 泳ぎが多くなるのでウェットスーツがあると楽ですよ!
- 増水の危険がないタイミングで楽しむべし
泳ぎが必須な点以外は、普通の沢遊びと同じ感覚で楽しむことが可能です。

祖谷渓の清流を下る
ちょっとした知識と装備があれば簡単に堪能可能な祖谷渓ですが、沢ならではの危険と隣り合わせなことは間違いないため、抜かりなく準備してくださいね!
心配な点などはContactからお問い合わせいただければお答えできるので、お気軽にお問い合わせください。
3.美しい紅葉が楽しめる11月上旬〜中旬

祖谷渓の地形と紅葉の競演
11月上旬〜中旬にかけて、紅葉の季節の祖谷渓もおすすめです。迫力満点の大渓谷が紅葉に染まる景観は、自然の多い四国でも祖谷渓ならではの景観です。
4.定番のかずら橋

かずら橋はいつでも混雑しています
時間に余裕があれば、祖谷渓で一番人気を集めるかずら橋も訪問してみては。徳島県一の秘境エリアでありながら驚くほどの人気っぷりで、数百台規模の巨大な駐車場は有料、橋を渡るのも有料と、なんとも秘境らしくないスポットですが、周辺まで来たのなら足を運んでも損はありません。