愛媛県東温市に位置する唐岬の滝(からかいのたき)は、同市の白猪の滝(しらいのたき | 該当の記事ページが開きます)と並ぶ名瀑です。正岡子規と夏目漱石も訪問したことでも有名なこれらの滝は、四季を通し美しい景観を楽しめるスポットとして定番のスポットです。
四角で構成された独特の景観
唐岬の滝の魅力は、四角で構成された特徴的なその景観。人工的に作られたかのような幾何学的な造形は、他の滝にはない独特なものです。白猪の滝と並ぶ名瀑として有名な唐岬の滝には、古くから多くの文人墨客が訪問していたようです。確かに、唐岬の滝と白猪の滝の景観は、どこにでもある滝とは少し違う特徴的なもので、古くから人々に親しまれていたというのも納得できるものです。
下部から見上げる限り、せいぜい落差40mほどに見える唐岬の滝ですが、全ての段を合計した落差は114mともいわれています。実際の落差は70mほどでしょうか、なんにせよ相当な落差をもつ滝であることに間違いはないのですが、その全景は木々の梢越しにしか見ることができないのが残念ではあります。冬季、木々が落葉しているときは比較的はっきりと全景を望むことが可能なようなので、その時期を狙って訪問するのも良いかも知れません。
訪問時に知っておきたい2つのポイント
1.道幅の狭い山道を利用します
唐岬の滝へは国道494号線を利用してのアクセスとなりますが、道幅の狭い箇所が多いため注意が必要です。舗装自体はきれいなもので、ゆっくり走るぶんには特に問題はないので、時間に余裕を持っての訪問がおすすめです。
2.駐車場からは20分のハイキング
唐岬の滝へと続く遊歩道の入り口には10台ほどの駐車場とトイレが整備されています。そこからは徒歩20分、距離にして500mほどのハイキングとなるのですが、場所によってはぬかるんでいることもあるため、歩きやすい靴での訪問がベター。最後の100mは滝壺へ向かって一気に標高を下げる急坂。標高差が50mほどあるため、無理をせず歩くようにしてください。