愛媛県西予市に位置する三滝渓谷は低標高の薮山にある小水量の渓谷ですが、火成岩の岩盤が侵食されてできた渓谷は四国において貴重(後述)で、よく整備された遊歩道と相まって渓谷美を堪能する散策にもってこいのスポットです。
岩盤の侵食でできた渓谷(四国では貴重)
岩盤の侵食によりできた渓谷、というと、渓谷はそもそも岩盤の侵食によりできるものでは?と突っ込まれそうなので少し詳しく説明します。三滝渓谷の岩盤である火成岩(花崗閃緑岩)は比較的丈夫な岩石で、水の侵食により谷が深まっても崩落しにくいのが特徴です。
四国で多く見られる岩盤は崩壊しやすい種類が多く、崩落した大小の岩石に沢筋が埋め尽くされていて大味な景観になっていることが多いのですが、三滝渓谷では水により深く侵食された美しい渓谷の造形美を堪能できます。
崩落しにくい岩盤でできた渓谷は深く侵食されることが多く、結果的に近寄ることの難しい急峻な地形となる場合が多いのですが、三滝渓谷では急峻な崖には遊歩道が設置されていて危険箇所はありません。
三滝渓谷のハイライト「二見滝」
三滝渓谷の奥に位置する「二見滝」は、本流と支流の合流点が左右ともに滝になっている珍しい地形です。右岸(川の上流から下流に向いて右:写真では左)の支流の上部にはいくつか特徴的な滝が連続していて、それらも遊歩道で見学できます。
三滝渓谷|写真ギャラリー
三滝渓谷の散策マップ
三滝渓谷入り口から二見滝までの所要時間はおよそ30分です。遊歩道は大半が舗装されているか金属階段のため、歩きやすいです。