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三嶺(みうね・さんれい)|1894m|四国で一番オススメの山

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三嶺こそ四国で最も素晴らしい山だ。個人的には、そう信じています。

私個人だけでなく四国在住の登山好き、くらいまで範囲を広げても特別な感情を抱く人が多いように感じる三嶺。知名度としては同じ四国の中でも百名山である石鎚山・剣山のほうが間違いなく上ですが、これらをを差しおいて、なぜ三嶺が愛されているのか?オススメの登山コースと一緒にその理由を紹介します。

概略

  • 笹に覆われた稜線が美しい
  • 四国の中で際立って山深い
  • 登山難易度|徳島側:易しい/高知側:難しい

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三嶺の魅力とは

1894メートルという標高は四国5位というもの。また、四国西側の名峰・石鎚山のように、際立った岩壁などのシンボルも無い三嶺。にもかかわらず四国の山好きが口を揃えて賞賛する理由とは?

魅力1.笹に覆われた優雅な稜線

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笹に覆われた優雅な稜線、それが三嶺の一番の魅力ではないでしょうか。

際立って標高が高いわけでもなく、特別に主張することのない山容の三嶺。山頂周辺だけを切り出してしまうと、三嶺の魅力は半減してしまうことでしょう。東は三嶺ヒュッテから、三嶺山頂を超え、西は天狗塚まで、女性的な曲線を描く優雅な稜線こそが三嶺の特筆すべき魅力です。

三嶺ヒュッテから天狗塚まで、直線にして4km強の区間でつづく稜線は標高1700メートルを保ちながら、なだらかに美しく続きます。三嶺ならでは、ひいては四国の山ならではの景観を存分に満喫できる縦走路です。

魅力2.山深さ

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山の魅力として「山深さ」という要素を考慮した場合、三嶺は非常に魅力的な山です。ただでさえ人口密度の低い四国のなかで、一番の秘境エリアの最奥に三嶺は鎮座しています。三嶺山頂まで最も近い登山口がある徳島県「名頃地区」は、”日本一の秘境”として人気を馳せる「祖谷渓」のさらに奥に位置する「奥祖谷」よりもさらに奥と、とんでもない秘境なのです。

瀬戸内海から太平洋まで眺望できる景色のなかに、文明と呼べるものは殆どありません。”平家の落人伝説”が真実味をもって感じられるような山奥、斜面に点々とならぶ民家だけが、かろうじて人間の気配を感じさせます。もちろんロープウェイで登れたり、市街地のほど近くに登山口があるような、お手軽登山も悪くはありませんが、”自分の足で登った”という実感を強く感じたいのならば、三嶺は良い登山対象といえるでしょう。

登山コース紹介

三嶺に登るなら、是非とも高知県側から登っていただきたい。バリエーションに富む登山コースは周回も可能で、行きと帰りで同じ道を歩く、ピストンの苦痛とは無縁です。高知県側のコースはいずれも、全くの初心者には難易度が高いので注意!

ここでは、特にオススメのコース3本を紹介します。地図上の斜線部分は、個人的に景観が美しいと感じるエリアなので、コース選びの参考にどうぞ。

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登りCコース|下りAコースがオススメ

一番オススメなのは登りCコース・下りAコースの周回コースです。稜線までが若干退屈ではありますが、稜線に出てしまえば、三嶺を眺望しながら気持ちの良い縦走になります。下りに利用するAコースは山頂直下に何箇所か鎖場がある点を除けば、全コースの中でいちばん歩きやすいのが特徴です。

1泊する場合は、稜線付近にある避難小屋のどちらかを利用するのがオススメです。より快適に利用できるのはCコースにある「おかめ避難小屋」で、手入れの行き届いた設備・すぐ近くの水場など、安心して宿泊することができます。いっぽう、景観が良いのは山頂に一番近い「三嶺ヒュッテ」ですが、こちらは水場が枯れていたり、トイレがかなりボロかったりするので、注意してください。

Aコース

コースタイム(往復):8時間10分

歩きやすくて景色も良い、人気のコースです。Aコース以外の高知県側コースは荒れている箇所が多かったり、道に迷いやすかったりすることも多いのですが、Aコースを利用すれば快適な登山ができるでしょう。

登山口から1時間くらいで到着する「さおりが原」は三嶺を代表する景観のひとつで、ひらけた地形の中を流れる清流とブナ林の共演が清々しい場所です。また、白髪山への分岐になっている稜線あたりから山頂までのあいだは、好展望が続くことも魅力です。

登山口から1時間くらいで到着する「さおりが原」は三嶺を代表する景観のひとつで、ひらけた地形の中を流れる清流とブナ林の共演が清々し%

注意すべきは、山頂直下に何箇所かある鎖場でで、危険というほどでもありませんが、雨や雪の際は歩きにくいのでご注意を。いちばん急な岩場につけられた鎖は、迂回することもできます。なお、さおりが原周辺を最後に、それ以降は水場がないので注意してください。

Bコース

コースタイム(往復):7時間15分

沢沿いを直線的に上り詰めていくコースです。清らかな水流沿いは夏でも涼しく、景観の美しさも特筆すべきものです。個人的には水流沿いのコースが好きなので良く利用するのですが、難点が多いので万人向けとはいえません。

難点1:複数回の渡渉

沢沿いのコース全般に言えることですが、複数回の渡渉が発生します。水流に浸かる必要こそないものの、増水に伴う危険は意識する必要があります。また、川幅が広いので、渡渉のタイミングでピンクテープを見落としがちなのも難点です。

難点2:崩落多数

ガレ場が多く、複数の場所で崩落が発生しています。通行不能なほどではありませんが、崩落発生のたびに登山道の位置が変わるため、コースを見失いがちです。また、崩れやすい足場が多いので、歩行にも注意が必要です。

難点3:道迷い注意

崩落による道迷いに加え、何箇所か迷いやすいポイントがあります。

ひとつ目のポイントは、終盤の急登直前の大ガレ地帯横断で、わかりにくい目印を頼りに50メートルほどガレた斜面を突っ切ることになります。

ふたつ目のポイントは、急登開始直後の沢横断で、一見水流沿いが登山道に見えるポイント。ここは対岸に渡り、樹林帯に入っていく必要があります。

いずれもガレ場や沢沿いに登って行けそうに見えるのが厄介で、そのまま進むと稜線直下の急峻なガレ場に突っ込んでしまい、危険です。稜線直下のガレ場はエスケープしたくてもトゲのある高密度な灌木帯に阻まれるので、結局のところガレ場を登り詰めるしかない、という状況に追い込まれてしまいます。

難点4:コースタイム嘘説

コースタイム信用できない問題。初見殺しみたいな箇所が何箇所もあって時間を取られるので、時間に余裕を持ってチャレンジしてください。

Cコース

コースタイム(往復):9時間40分

稜線までが退屈ではあるものの、稜線に出てしまえば三嶺を望みながら歩く縦走路は美しく、道中の避難小屋も快適、便利な場所に水場もある名コースです。往復すると時間がかかるので、片道別のコースの利用がオススメです。

道中、水流が錯綜する谷筋で迷いやすいものの、GPSがしっかりと入り、道から外れても危険箇所は少ないので落ち着いて対処しましょう。ちなみに、周辺にはカツラの大木が点在しているなど、他の登山道とは少し違う雰囲気を満喫できます。

おまけ:三嶺の写真

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山頂から三嶺ヒュッテを望む|12月

三嶺の冬の写真

西熊山から望む三嶺|12月

アクセス

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