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四国における渓谷開拓の終焉と次の目標

ゴルジュクラブが執筆しました

2016年、『外道クライマー』を読み私の沢登り人生は始まった。2022年、『渓谷登攀』を読み渓谷探検家の田中彰氏と出会ったことでロープワークを覚え、極道の道へと踏み込んでいくことになる。以降、年間100日以上は渓谷に赴き、主に四国におけるゴルジュ開拓を生業としてきた。

2024年8月、同人メンバーの貴重な休日に合わせ開拓した渓谷はこれまでに経験したことがないほどハズレで、その後苦し紛れに崩壊した林道から偵察した渓谷もアブにボコボコにされただけで収穫はなかった。

そもそも、四国の渓谷において2022年から1年と少しの期間に新発見を連発できたのが奇跡だった。開拓を始めた当初は次から次に現れる未知のゴルジュに大いに興奮したものだ。それこそ、同時期に行なっていた日本各地の沢ヤ憧れの渓谷での沢登り以上に四国の渓谷開拓は私にとって心躍るものだった。

2022年暮れから現在まで、だいたい140本ほど四国の渓谷を開拓した。開拓といっても”インターネット・SNS・日本登山大系・沢100に掲載がないもの。断片的な記録(部分的な滝の写真など)が存在する渓谷を含みます”というマイルール基準ではあるが、驚くべき発見が複数あったのは確かだ。

2024年に入ってからの四国の渓谷開拓は手詰まり感があり更なる発見はあまり期待できない状況になってきた。そもそも渓谷開拓末期にこれほど未知が残っていただけでありがたい話なのだが、やはり未知にも限りがある。そこにきて、2024年10月に国内の目標であった「称名廊下」「剱沢」の遡行を成功させたことが一つの節目となり、来年からは多少の国内沢登りと海外遠征にシフトしていこうと計画している。

幸運なことに、海外でのパイオニアワークに付き合ってくれそうなサラリーマン・無職など含め社会人として結構ギリギリを攻めてる感じの人種が周りに何人かいる。人生の中で、沢登りのような社会的価値を認められていない反社会的活動に本気で付き合ってくれる友人を得られた幸運に感謝するしかない。

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