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魔戸ゴルジュ(西種子川)|沢登り

当日の新居浜市街は最低気温6 / 最高気温15度の冷え込みとなり、赤石山系北面の魔戸ゴルジュ内部は終日山陰に覆われ、陰湿な空間が展開された。吐く息は白く、よく冷えたビールくらいの水温の沢水に触れれば手足の感覚はすぐ失われる。好天続きでヌメりが限界突破した岩盤は沢ヤ得意のステミングができない、どころかちょっとしたスラブから滑り落ちまくるほどフリクションが悪い。どう考えてもゴルジュ突破には不適切なコンディションではあるが、静岡から四国まで遠征してきてくれたパートナーの赤堀君と一緒にゴルジュ突破ならではの自由な登攀を楽しんだ。

魔戸ゴルジュは日本百名渓のひとつ西種子川の入り口に位置する一続きのゴルジュ帯で、門番となる魔戸の滝からの総落差は150mと、四国においては稀な規模を誇る。昨年9月に魔戸の滝を登攀したまま宿題として残っていた魔戸ゴルジュを沢登りしてきた。

魔戸ゴルジュ|沢登り(おそらく初登)
メンバー:鈴木助|赤堀拓弥

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総評

大規模なゴルジュ連瀑帯で、水線付近を突破可能な貴重な一本。ゴルジュ内は所どころ左岸登山道に脱出可能な地形をしていて威圧感はそれほど強くないが、ゴルジュ突破ならではのバリエーションに富む登攀が楽しい。

諸般の事情により魔戸の滝と二回に分けての登攀となったが、魔戸の滝 – 魔戸ゴルジュ – 西種子川をワンプッシュ遡行する場合は1泊2日ないし2泊3日必要となり、さぞ充実することだろう。

魔戸の滝(西種子川)|沢登り

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