徳島県『祖谷渓」は”日本最後の秘境”と大々的に宣伝される秘境の皮を被った一大観光地だが、意外にも沢登りの情報は少ない。
祖谷渓支流には『境谷』など沢100に掲載のある支流もあるが、より上流の奥祖谷界隈の情報は皆無といっていい。一部、滝ヤの情報が残る渓谷があり、そのなかで魅力を感じた『第三西山谷川』で沢登りをしてきた。
滝ヤの記録によると第三西山谷川に大滝が存在するのは確実なようだ。ゴルジュ地形の本流で大いに期待を高めながら入渓。すぐに小滝が連続する美渓となる。co830にて滝ヤの記録が残る大滝25mへと至る。大滝上部はco990まで巨岩ゴーロとなる。co1010にて第三西山谷川最大の大滝二段35mが現れ、その上部の林道と交差する地点で遡行終了とした。
総評
入渓直後の小滝帯から続く25m大滝までの渓相はなかなか良い。25mは快適な登攀ができ滝登攀入門に良いかもしれない。35m大滝は左岸から簡単に巻けるが左水流からの登攀が面白い。