
四国を代表する険渓『瓶壺谷』を擁する名古瀬谷界隈の1本であるハト谷。名古瀬谷の上流にある四本の支流のうち一本。
名古瀬谷の支流はどれも小渓谷ではあるが個性的なものも何本かある。ハト谷もその一本で、ゴルジュ地形と中規模滝が繰り返し現れて遡行者を飽きさせない。多くの滝が登攀可能なだけでなく、登攀が厳しい滝も絶妙な小巻きラインが用意されていて快適に遡行できる。
ハト谷は上部左右俣どちらも遡行対象となるが、本記録は右俣のもの。上部二俣で目に入る大滝へと進むと自然に右俣遡行となる。
今回はアプローチに名古瀬谷の上流にある四本の支流のうち一本『シロジ谷』を下降した。
- co760|8m|右岸巻き
- co780|4+2m|水線フリー
- co790|5+4m|上部の5mとまとめて右csルンゼから高巻き
- co820|2+1m
- co880|cs7m|少し戻り右岸のガレたルンゼから巻き
- co890|15m|右岸巻き+rp10m
- co960|10+10m|水流フリー この辺りは直登できる滝が多い
- co980|35m|左リッジから巻き
- co1020|15+4+5+5m|最上段左から巻き
この辺りでずいぶん減水したので尾根に乗り瓶ヶ森林道まで登る。標高差400m。薮が薄く快適だった。
総評
シャワークライミングを楽しむのにうってつけの渓谷。快適なシャワークライムをできる渓谷として、愛媛県では瀬場谷が有名だが、個人的にはハト谷のほうが面白いと感じる。瀬場谷とは異なり直登できない滝が複数あるが、そのぶん地形が厳しく自然の造形美を楽しめる。
ハト谷が位置する名古瀬谷の上流には四本の支流があり、それらと継続遡下降すればより満足度の高い山行となるだろう。
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