
四国を代表する険渓『瓶壺谷』を擁する名古瀬谷界隈の1本であるシロジ谷。名古瀬谷の上流にある四本の支流のうち一本。
名古瀬谷の支流はどれも小渓谷ではあるが個性的なものも何本かある。シロジ谷もその一本で、二俣となる『ハト谷』との分岐直後に特徴的な水路から続く滝が三回繰り返し現れる。
シロジ谷単体では半日コースの小渓谷のため、隣のハト谷遡行のアプローチとしてキャニオニングした。
シロジ谷下部の滝三本はどれも登攀は難しく、遡行の場合どれも高巻きとなる。下降であればそれぞれ灌木から沢ヤ懸垂(シングルロープシステムは不要)でソコソコのラインで下降可能。
三本の滝それぞれゴルジュ地形の水路がセットになっていて、上部から見下ろすとなかなかの迫力をしている。こんなところ降りちゃって大丈夫?というキャニオニングならではの緊張感をリーズナブルに満喫できる。必要ロープ長60m。
- co840|3+20m|左岸CD+NA / RP15
- co800|シロジ滝35m|右岸CD+NA / RP30
- シロジ滝中間部
- co770|cs8m|左岸NA / RP15
総評
シロジ滝とされる大滝に至る水路とシロジ滝の造形は紀伊半島の険渓『池郷川』上部ゴルジュを彷彿とさせる空間で見事。二俣付近の滝三本以外は平凡な谷。隣接するハト谷へのアプローチとして利用すると満足度が高いかもしれない。
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