沢登り・キャニオニング|用語集

ゴルジュクラブが執筆しました

GORGE CLUBが制作する書籍で使用されている専門用語の解説です。

あ行

アンカー

「支点」とほぼ同じ意味だが、残置するもの、というニュアンスを含む

ウエットスーツ

ネオプレーン素材の全身タイツのようなもの。水に濡れても保温力がある

右岸

渓谷の下流方向を向いた際の右側

エイド

手や足だけで登攀できない場合に金属製の用具などを使って登ること

エディ

水の流れが渦巻き状に反転している場所

凹角

主に岩壁が凹んでいる場所で登攀の弱点になる場合が多い

か行

カッパ

「レインウエア」と同じ

カム

バネの力により幅を調節できる金属製の用具で、岩の隙間に差し込むことで支点になる

キャニオニング

渓谷を下降すること。激流に対応した、専用のロープワークや水泳などの技術体系がある

草付き

岩盤に草が生えている部分。滑りやすく支点が取りにくい場合が多い

クライミング

「登攀」と同じ

クライムダウン

手足を使って斜面や岩壁を下ること

懸垂下降

クライムダウンに危険を伴う急な斜面などをロープを使い下ること

ゴルジュ

両岸が立ち上がり狭まった水路。フランス語で喉の意味。困難なゴルジュの中には人跡未踏の特異な空間が残されていることもある

ゴルジュクラブ

ゴルジュ開拓に異常なこだわりっをもった集団

さ行

沢登り

渓谷から山を登る登山の一種

シャワークライミング

渓谷内の一部だけを登るスポーツ的アクティビティ

残置

渓谷内に残された支点やロープ。現代の沢登りではギアの進化もあり、基本的に残置は行わない

支点

ロープを固定しておくことでクライマーの墜落を止めてくれる。カム・ハーケン(ピトン)などがよく使用される

集水域

渓谷の周囲を囲む稜線を繋いだ内側の面積。集水域が大きい渓谷ほど水量が多い

左岸

渓谷の下流方向を向いた際の左側

スラブ

クライミング用語としては角度が90度以下の岩壁を指すが、沢登りではそれに加えて手がかりが少ない水流で磨かれた岩壁を指すことが多い

スリング

化学繊維製の頑丈な紐を輪っかにしたもの

摂理

特定の方向に走る岩の割れ目や溝

遡行

渓谷を登ること

た・な行

テラス

岩壁の中で一部だけ傾斜が緩い場所で、主に手の支え無しに自立できるものを指す。より小さなものはバンドという

トラバース

横方向に進むクライミング

渡渉

水流を渡ること

チョックストーン

岩盤の隙間に挟まった岩。大きなものは渓谷の幅いっぱいの巨岩の場合もある

テン場

ビバークに適した場所

ドライスーツ

防水素材の防護服のようなもの。水に入っても体が濡れないため抜群の保温力がある

登攀

手や足を使って岸壁や急斜面を登ること

ナメ・滑

川底が岩盤となっていて、水深が浅く流れが緩やかな地形

は行

ハーケン

薄い金属製の用具で、岩の隙間にハンマーで打ち込むと支点になる

ハーネス

体とロープを固定するクライミング用品。険しい渓谷ではハーネスに数時間ぶら下がっていなければならないような状況もある

バックウォッシュ

勢いの強い水流が水面下に潜っていくことで生じる水の巻き返し。強いバックウォッシュに巻き込まれると泳いで脱出できないことがあり危険

バンド

岩壁の中で一部だけ傾斜の緩い場所。より大きなものはテラスという

ピトン

「ハーケン」と同じ

ビバーク

宿泊すること

ビレイ

クライマーに連結されたロープを操作すること

ビレイ点

ロープを要す登攀の際、ビレイヤーが落ちないよう体を固定しておく支点

ビレイヤー

クライマーに連結されたロープを操作する者

フィックス

ロープを固定すること

プロテクション

「支点」と同じ

ボイル

激しい水流により沸騰したように白濁した水面。ボイルしている場所では浮力が得にくくライフジャケット無しには沈んでしまうこともある

ホワイトウォーター

激しい水流により白濁した水。水の流れが早く危険

や・ら・わ行

ユマーリング

専用の器具を使いロープを登ること

ランナウト

登攀時に支点が取れないこと

リッジ

尾根状の地形

レインウエア

防水素材だが汗などの蒸れは放出してくれる都合の良い雨具。滝飛沫や瀑風を防ぎ体温を維持できるため、困難なゴルジュに挑む場合の必需品

ロープ

化学繊維で作られた頑丈なロープ。沢登りでは伸縮性のある「ダイナミックロープ」を、キャニオニングでは伸縮性のない「スタティックロープ」を主に使用する

廊下

「ゴルジュ」と同じ

英数

co

標高の意。co2000(標高2000メートル)というように使う

CS

「チョックストーン」と同じ

F

滝のこと。渓谷の下流からF1、F2、F3・・・と番号を振っていくが、特定のゴルジュや支流の開始地点からF1、F2、F3・・・とすることもある

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