仙波渓谷とは?国道沿いに隠された伊予十二景のひとつ

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愛媛県砥部町に位置する仙波渓谷(せんばけいこく)は、玉谷川の清流が長い年月をかけて岩盤を削り出した景勝地で、「伊予十二景」のひとつにも数えられてきた渓谷。岩と水が織りなす造形美に加え、周囲の自然環境との穏やかな調和が、この場所の大きな魅力です。

仙波渓谷の環境として、水遊びなどのアクティビティに適しているとは言えず、遊歩道での散策がメインになる。例年11月中旬頃から始まる紅葉の時期が、仙波渓谷のベストシーズンでしょう。

渓谷内部では、硬い岩盤の隙間を縫うように水流が複雑に走り、場所によっては小滝や甌穴(おうけつ)といった侵食地形も見られる。

仙波渓谷の特徴のひとつが、渓谷を取り囲むように整備された遊歩道。沢沿いだけでなく、高さのある位置にも歩道が設けられていて、渓谷全体をさまざまな角度から眺めることが可能。場所によっては断崖絶壁の上に架けられた歩道を進み、遥か下に広がる渓谷を見下ろすこともでき、散策路そのものが一種の展望装置のような役割を果たしています。

案内板に示された遊歩道を一周する場合、所要時間はおおよそ1時間ほど。険しい登山というよりは、自然造形を味わいながらゆっくり歩く散策路で、体力的なハードルは高くありません。渓谷を望む場所には東屋も設けられています。

一方で、周辺には商業施設はなく、トイレや自動販売機といった設備もありません。観光地として過度に整備されていない分、旅の途中でふらりと立ち寄るのに適したスポットという立ち位置です。

国道が架けられたことにより、仙波渓谷は橋の下に隠れ、目立たない存在になってしまいました。しかし、遊歩道へ一歩足を踏み入れ、実際に渓谷の内部を覗き込んでみると、その印象は大きく変わります。外から想像する以上に奥行きのある景観と、水と岩がつくり出した豊かな表情が、確かにそこには広がっているのです。

仙波渓谷の場所

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