愛媛県東温市の「窪の淵」をご存知でしょうか。東温市の滝といえば、名瀑「白猪の滝」が有名ですが、奇抜さ・本流ならではの水量など、「窪の淵」は白猪の滝に劣らない名瀑です。
四国あそび
竜宮神社|太平洋に突き出した断崖絶壁の神社
高知県土佐清水市にある竜宮神社は、有名観光スポット足摺岬のすぐ隣にある岬の神社です。足摺岬の隣なので地層は当然花崗岩で、つまり荒々しい岩肌が特徴の岬に真っ赤な鳥居があるという、なんとも映えるスポットなのです。
釜ヶ谷の滝|ベスト滝壺in高知|ただし近づけない
高知県安芸郡安田町に位置する釜ヶ谷の滝は、2段15mの小ぶりな滝ながら、円形の滝壺と明白色の岩盤に映えるブルーの水が美しい滝です。
五色の浜|横浪メランジュ|高知県|国指定天然記念物
高知県土佐市に位置する五色の浜は、その名の通り五色の断崖絶壁が特徴の景勝地です。
土佐市横波半島の五色の浜海岸には、「四万十帯」と呼ばれる海洋プレートが動いて日本列島に付け加わってできた地層(付加体)が分布しています。五色の浜の横浪メランジュは、このような考え方(プレートテクニクス学説)を、世界に先駆けて〜(現地看板)
と何やら難しくてよくわかりませんが、大陸プレートの活動により複雑な地層が陸地に形成され、それが観察できるすごく貴重な場所、ということのようです。
三滝渓谷|侵食された岩盤の渓谷
愛媛県西予市に位置する三滝渓谷は低標高の薮山にある小水量の渓谷ですが、火成岩の岩盤が侵食されてできた渓谷は四国において貴重(後述)で、よく整備された遊歩道と相まって渓谷美を堪能する散策にもってこいのスポットです。
中津渓谷|仁淀ブルーの代表格|雨竜の滝・石柱など見所満載
高知県仁淀川町に位置する中津渓谷(なかつけいこく)は、「仁淀ブルー」で名を馳せる、仁淀川水系に属している渓谷です。
仁淀ブルーで一躍有名になった感のある中津渓谷ですが、水流の美しさはもちろんのこと、本当の魅力は変化に富んだ特殊な地形にあります。名瀑「雨竜の滝」や「石柱」など超個性的な地形が渓谷内に点在していて、単純に観光体験としての質が高いだけでなく、舗装された遊歩道が整備されていて、渓谷沿いのハイキングを楽しみながら様々な景観を堪能できます。
なお、中津渓谷の入り口には温泉宿「中津渓谷ゆの森」があり日帰り入浴が可能です。
滑川渓谷|「龍の腹」砂礫岩の侵食で生まれた特異な空間
「滑川渓谷」は愛媛県東温市(とうおんし)に位置する渓谷で、水量の少ない小規模な渓谷ながら、他の場所でなみられない空間をもっています。
渓谷の水量からは想像できないほど侵食された側壁に囲まれ、その際奥に滝が落ちる「龍の腹」は滑川渓谷を代表する景観で、グロテスクというか神秘的というか、龍の腹という、生物の体の一部に形容されるのも納得の奇妙な空間です。
銚子の滝|落差30m|水量豊富な直瀑・最寄りインターから15分の好アクセス
愛媛県新浜市の「銚子の滝」は、直径30mはあろうかという釜を持ち、大水量(写真を撮影したのは4月の渇水期)を圧縮された谷筋から豪快に落とす直瀑です。
水床湾(みとこわん)のタフォニ
徳島県海洋町に位置する水床湾。宍喰浦(ししくいうら)の化石漣痕(国指定天然記念物)など、地層的に特徴を持つエリアで、海岸ではタフォニ(風化穴)が見られる場所もあります。
落合の淵|エメラルドの淵と吊橋の秘境|那賀川・南川合流点
徳島県の木頭エリアといえば四国屈指のの秘境エリア(四国屈指ということは日本屈指ということでもある)で、どのような交通手段をもってしても辿り着くだけで一苦労です。
落合の淵は、ただでさえアクセスの悪い木頭を流れる那賀川と南川の合流点にあり、車道から全く見えないことはもちろん、看板など目印になるものがないため全く知名度がありません。しかし、流れる水は河床が明瞭に見えるほど澄み切っていて、上には吊り橋がかかるなど、観光スポットとしての資質は十分です。
駐車場から落合の淵までの散策路もなかなかに素敵です。駐車場から落合の淵までの所要時間は15分ほどで、すぐ隣には、がらがら淵というスポットもあります。
七間滝|落差10m|日当たり良好・15mの滝壺をもつ直瀑
七間滝は、徳島県木頭村に位置する滝です。七間滝のある木頭村は秘境の多い四国の中でも特にアクセスの悪いエリア、剣山周辺に位置することもあり、訪問者の少ない滝です。
落差はおよそ10m、落差こそ小さいものの水量はそこそこ多く、また滝壺は直径15mほどもある立派なもので、滝としての魅力は十分です。未舗装林道からも眺望することはできますが、すぐ近くの桃の丸登山口横の沢を下り、飛び石をしながら100mほど沢を遡行することで滝壺まで行くことができます。
轟九十九滝|落差58m|日本の滝百選|滝の連続する散策路
轟九十九滝は、徳島県に3つある日本の滝百選のなかで、特に特徴的な景観を持っています。滝までの空間を遮る威圧的な両岸と、その奥でどうどうと流れ落ちる落差58mの水流。御神体として崇められるのも当然な、神の存在を感じる空間です。
日本の滝百選に選ばれる本滝の上流にも、見応えのある滝が連続し、滝好きにはたまらない経験ができるでしょう。
大轟の滝|落差15m|水量豊富な2条の滝|上部ゴルジュにも滝あり
徳島県の那賀町は、日本の滝百選・大釜の滝をはじめとする滝の宝庫です。大轟の滝(おおとどろのたき)は、那賀町の中で大釜の滝と並ぶほどに人気を集め、豊富な水量を二条に落とし、滝壺が立派なこと、なによりも車道からベストアングルで眺望できる点など、コンビニ系名爆として申し分ない滝です。
琵琶ヶ滝|落差15m|直径15mの滝壺・独特の地質
高知県奈半利町に位置する琵琶ヶ滝は、落差15mの小ぶりな滝ですが、滝の規模と比較して大きな滝壺や、高知県東部に独特のタービタイト層からなる周辺環境など、なかなか個性的な滝です。
大滝(おおたび)|落差15m|安居渓谷本流最大の秘瀑
仁淀ブルーの知名度向上に伴い、いまや大人気観光スポットとなった安居渓谷には、数々の滝が存在します。
代表的なものだけでも「飛龍の滝」「昇竜の滝」「背竜の滝」「見返りの滝」など結構な数がありますが、これらは全て支流にかかる滝で、安居渓谷本流に15mもの落差を持つ滝が存在していることはあまり知られていません。
観光客でごった返すエリアを抜け、未舗装林道を進むこと数十分。そこから徒歩で30分、あげく滝前へは水流を泳いでいくしかないなど、アクセスに難があるために無名ですが、滝の美しさとしては高知県屈指であると断言できます。
由良岬衛所跡|最果ての岬に佇む旧海軍通信所の廃墟
愛媛県西部、豊後水道に突き出す由良半島先端に旧海軍の潜水艦探知施設の廃墟があるのをご存知でしょうか。
四国の中で最もアクセスが大変なエリアに位置する由良半島。その先端、車道が存在しないことから約2時間の徒歩、または海上からしか到達できない場所に位置することから、訪問者はほとんどおらず、ほとんど無名な廃墟です。しかし、特徴的な造形、歴史的背景、アクセスの難易度が高い立地など、廃墟として結構惹かれる物件です。
笹ヶ峰|標高1860m|豊富な雪量・初心者向きのコース
高知県と愛媛県の県境に位置する笹ヶ峰は、危険箇所もなく簡単に登山できる山として、四季を通して人気を集めています。
四国の山ならではの笹に覆われた優しい山容が特徴で、最寄りの登山口から笹ヶ峰頂上までのコースタイムは2時間半。すぐ隣にある、こちらも人気の寒風山を経由する縦走コースで3時間半のコースタイムです。
笹ヶ峰へのコースは主に3つです。
- 寒風山登山口(旧寒風山トンネル横・寒風茶屋)
- 笹ヶ峰登山口(寒風山登山口付近から未舗装林道に分岐)
- 大永山トンネル登山口
轟の滝(日本の滝100選じゃないほう)|落差15m
高知県香美市にある日本の滝100選じゃないほうの轟の滝です。
落差は約15mと、100選の方の轟の滝と比較すると随分小さめですが、高知市内や空港から結構近い立地や、水流が岩壁に触れることなく滝壺に落ちる端正な直瀑であること、低標高の山域にありながら集水域が比較的広く水量が豊富な点など、結構イイ線いっている滝です。
安居渓谷|ザ・仁淀ブルー|仁淀川水系で一番美しい水流
高知県の人気レジャースポット、安居渓谷。名瀑飛龍の滝の初め、水晶淵など数多くの景勝地を擁し、ぶらっと散策するだけでも十分に楽しむことができます。日本一の清流、仁淀川水系に属す安居渓谷は、その全域にわたり、水晶のように澄み切った水を湛えています。晴れた日には、川底までを強烈に照らす強烈な高知の日差しと、澄み切った水流が光に溢れた清涼な空間を作りだし、訪問者を楽しませます。
白髪山|標高1469m|檜の巨木林「八反奈路」が素敵
高知県本山町に位置する白髪山の標高は1469mと”そこそこ”で、頂上からの景観はイマイチです。山としての魅力に欠けるようにも見えるスペックですが、実はとんでもない魅力を秘めた山なのです。
一番の魅力は「八反奈路(はったんなろ)」と呼ばれる、山頂より少し降った場所にあるエリアです。そこには樹齢数百年の檜(ヒノキ)が林立し、名前のある主要な木だけでも30本以上という、異世界が広がっています。
高知の巨木系名山としては魚梁瀬杉で全国に名を馳せる「千本山」が有名ですが、八反奈路を擁す「白髪山」はそれに劣らない、むしろ個人的には圧勝、というくらいナイスな巨木系名山です。 続きを読む
亀老山展望台|しまなみ海道 絶景No.1スポット
しまなみ海道における絶景スポット・展望スポットとして不動の地位を誇る「亀老山展望台(きろうさん)」をご存知ですか?来島海峡大橋(くるしまかいきょう)越しに望む今治市の展望が素晴らしく、しまなみ海道一の絶景と言われるのも納得の景観です。
隈研吾デザイン
展望台はなんと隈研吾デザイン。やけにこだわっているなあ・・・と思ったらやはり。私の住んでいる高知県でも隈研吾デザインの公共施設が結構多いんですが、好き嫌いは別として個性的ですね。写真映えも良い感じです。
アクセス
白龍湖|高知版「モネの池」|四万十川の清流を湛える人造湖
高知県津野町にある「白龍湖」は、「モネの池」としてSNSで一躍有名になった岐阜県某所さながらの景観が特徴の人造湖です。
清流・四万十川の源流域に属する「北川川」のほとり、堰によって川岸からの湧水を貯めることでできた白龍湖。寒気がするほどに硬質なブルーに染められた湖は、清流の多い高知県においても特筆すべき水辺の景観と言えます。
遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑|城砦のような迫力でカッコイイ
愛媛県は宇和島市に位置する遊子水荷浦。とても急峻な地形が特徴の半島には、城塞を思わせる急角度・大規模な段畑が連なっています。
日本各地に段畑や棚田は数あれど、これほど急斜面かつ大規模な段畑は珍しいでしょう。遊子水荷浦の段畑は、四国地方で初めて重要文化的景観選定基準を満たした場所でもあります(2007年)。
薬師谷渓谷|個性的な滝2本|1時間で周回できる遊歩道あり
愛媛県は宇和島市の市街から車で15分。200メートルに満たない低標高に薬師谷渓谷は位置しています。
立地・標高から判断すれば期待できそうもない薬師谷渓谷、実は個性的な滝2本や滑床など、変化に富んだ渓相を楽しむことができるのです。
渓谷沿いにつけられた遊歩道を利用しての散策は往復1時間ほど。一部荒れていて歩きにくい部分があります。
篠山(ささやま)|標高1065m|杉の巨木・原生林【信仰の山】
四国は高知県の西のはし、宿毛市に位置している篠山を知っていますか?日本300名山である篠山の標高は1065メートルで、登山口から山頂までは約1キロメートル・40分ほどの道のりです。
5月上旬には四国有数のアケボノツツジ大群生を目当てに登山客で賑わう篠山ですが、近年は人の立ち入りによる樹勢の衰えが見られることから、一部エリアの立ち入りが規制されています。なお、篠山のアケボノツツジの正式名称は「ツクシアケボノツツジ」といい、篠山の固有種とのことです(現地看板より)。
頂上の好展望とアケボノツツジばかりが注目されがちな篠山ですが、実際に訪問してみてそれ以外の部分にも十分に魅力を感じました。
この記事は「杉の巨木」「参道」が素敵だった、という点を中心に書いていきます。
三本杭・串が森・鬼が城山|ブナ巨木林を満喫する縦走路
四国の西端に位置する鬼が城山域を知っていますか?盟主である鬼が城山(おにがじょうやま)の標高は1151メートルと低く、地形的特徴も特にない。山の知識が多少なりともあれば、地図を見ただけで優先順位低めにランクインしてしまうこと間違いなしの山域です。
ところが、この山域は実に面白い。名渓谷「滑床渓谷」や日本の滝百選「雪輪の滝」を満喫しながら歩き始めると、2時間ほどでモミの巨木が林立する樹林の急登に。尾根に近づくにつれブナの比率が高くなっていき「熊のコル」直前からは実に立派なブナ林に姿を変えます。稜線に出てからの高低差は殆どなく、豊後水道の眺望に優れる「大久保山」や、この山域いちばんの人気者「三本杭」まで気軽に縦走することも可能。さらには「三本杭」から往復2時間半の距離にある「串が森」まで足を伸ばせば、四国を代表するブナの巨木林が広がっています。 続きを読む
瓶ヶ森|標高1897m|1時間で登頂!しかも絶景
瓶ヶ森(かめがもり)の標高は1897mで、四国では5位、西日本でも7位の標高をもつ高峰です。景観の美しさはもちろんですが、瓶ヶ森が人気を集める一番の理由は、1時間で簡単に登頂できる”超”初心者向けの山だから。天候さえ良ければ特別な装備なしに行ける山として、不動の人気を集めています。
瓶ヶ森の登山口へのアクセスはUFOライン(瓶ヶ森林道)を利用することになりますが、R194号線側、寒風山トンネルから瓶ヶ森登山口までの区間は、四国の中でも特に美しい景観を楽しめることで有名です。
登頂は簡単で見晴らし最高、アクセスに利用する道も絶景。瓶ヶ森の魅力を紹介します。
大瀧の滝(おおたび)|高知の氷瀑ならここ!県道から展望可
大瀧の滝(おおたびのたき)は、高知県いの町に位置する滝です。落差は30メートルほどで、落ち口から放たれた水流は25メートルほど岩壁に触れることなく宙を舞い、滝壺に吸い込まれていきます。四国の直瀑としてはかなり大きな部類に入ります。
大瀧の滝(おおたびのたき)は、四国を代表するドライブ・ツーリングスポットの瓶ヶ森林道(UFOライン)周辺に位置しています。さらに四国屈指の林道エリアとして人気をあつめる大森川ダムもすぐ近くで・・・とにかく、物凄く良いエリアに位置していて道沿いの展望台から簡単に見ることができるので、お得です。
大森川ダム|人気の林道エリア中心の大型ダム
高知県いの町の山奥、人気ツーリングスポット「瓶ヶ森林道(UFOライン)」と隣接するように位置する大森川ダム。ダム自体は堤高73.2メートルと大規模で、同じくいの町に位置する「大橋ダム」とならび四国有数の堤高を誇ります。未舗装林道しかアクセス方法がない山奥であることに加え、清流沿いに突如出現する演出など、なかなかに魅力的なダムです。
ちなみに、大森川ダム周辺の未舗装林道エリアは四国を代表するもので、四輪駆動車・オフロードバイク愛好家から人気を集めています。崩落・通行止めが当たり前の四国の未舗装林道環境のなかで、大森川ダム周辺は比較的よく整備されているといえるでしょう。通行止めは(四国の他の林道と比較して)少なく、落下物などもそれほどありません。
轟明神の滝|落差4m|端正な滝壺・宙を舞う水流
高知県香美市といえば、清流・物部川(ものべがわ)を擁するエリアで、「別府峡」や「轟の滝」に代表される、水の名勝地が数多く存在します。「轟明神の滝」はそれらの有名スポットほどの知名度はありませんが、人里離れた秘境感溢れる山奥に位置しながらもアクセスは容易なコンビニ系名瀑です。
今や大人気の観光スポット・パワースポットになった「にこ淵」と比較しても遜色のない滝壺が「轟明神の滝」の1番の特徴です。一方で、混雑に対応すべく仰々しい階段が設置されるなど、残念なニュースが多い「にこ淵」とは異なり、静けさが保たれているのは「轟明神の滝」ならではの魅力と言えるでしょう。