鈴木 助（すずき たすく）
1990年生まれ
探検家・木工職人
高知県在住
SO9 オーナー（キャンピングカー・車中泊用品メーカー）
GORGE CLUB 主催（渓谷探検同人）
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I am an explorer of gorges.
人跡未踏の空間に、自分の足で歩いて行く。
そんな冒険の世界が、現代にも残されているとは、つい最近まで知らなかった。
渓谷の世界は、私の常識をことごとく打ち砕き、自然の荒々しさと圧倒的なエネルギーを全身で感じさせる場所だった。「こんな世界があるのか」と、人間の想像力の限界を何度も思い知らされた。
渓谷と関わることで、自分の価値観が書き換えられていく。こんな体験ができる私は、幸せ者だ。世界には、人跡未踏の渓谷が数多く残されている。私はその渓谷を目指し、今日も渓谷に赴く。
I am a traveler with no map.
よくわからない、ほとんど情報のない場所を旅するのが好きだ。
18歳ではじめた車中泊旅行は私にとってもはや無くてはならないものとなり、「探検家やってます」なんて自己紹介している今現在だって当時と志向するものは変わらない。
初めて訪れる地で、不安になるくらい細い道を抜け、一生記憶に残る場所に出会う。このために生きているんだと実感する瞬間。
2018年、28歳。生まれ育った東京から高知に移住。それ以来、執着をもって、しらみ潰しに、膨大な時間、四国を旅してきた。気がつけば私のPCにはこれ以上ないくらいマニアックな情報と膨大な量の写真が溜まっていた。
そうだ、私が志向する旅の世界をサイトにしよう。「よくわからない場所」って結構楽しいんですよ、という自己顕示欲のままに四国開拓日誌をつくった。
ツーリングマップルより面白いはずだ。どうだ、見たか！といえるくらいマニアックだ。ぜひ私が志向する車中泊旅行の世界を楽しんで欲しい。
I am a craftsman of wood and soul.
昔から、自分の手で何かを生み出すことに強い憧れがあった。
欲しいものを、アイディアと私の手でこの世に生み出すことができたら、どんなに幸せだろう。過去、当たり前だった、人の手で物を作るという人間の営みに、私は強く惹かれていた。
大学を卒業し、サラリーマンとして働き出すと、この思いはいつしか衝動へと変わる。気付かぬ間に馴染み始めていた、現代の価値観から抜け出せなくなる前に、この衝動のまま飛び出すことが自然におもえた。
現在は、SO9（エスオーナイン）として、趣味である車中泊道具やキャンピングカーの製作を手がける一方で、自宅の古民家を自らの手でリノベーションするなど、「自分の手でできることはすべてやる」暮らしを実践している。
I live in the heart of Kochi’s wild beauty.
いつからか「地元」というものに憧れていた。東京生まれの私は、東京に特別な不満があったわけではないが、そこに地元意識のようなものを持てずにいた。
大学卒業後にサラリーマンとして高知県へ赴任し、初めて「ここが地元かもしれない」と思える感覚に出会った。暮らす場所に愛着を持てること、それが地元という感覚につながるのだと気づいた。
今では裏山を歩き、小さな発見をするだけで嬉しい。便利でも派手でもないが、そこにあるすべてが愛おしい。高知は、私の人生で初めての「地元」なのだ。