東京出身の私が新卒で就職した会社で、最初に配属されたのが高知でした。結婚したての妻と一緒に、借家まで車を走らせながら”とんでもない場所に来てしまった”などと話していたのを覚えています。
就職後6年間高知で働き、転勤を機に東京へ引っ越しました。東京へ転勤してから1年間。故郷の東京から高知へ、本格的に移住することを決心しました。7年前と同じ道を走りながら、今回は故郷以上に懐かしい、ほっとする空気を感じていました。
高知県のどこに住むか、なかなか決められないでいた僕たちに声をかけてくれたのが、高知市の土佐山です。数カ月の間、地元の古民家を貸していただき、その間に住まいを探していいとのこと。土佐山は高知市から20分ほどの、山の中にあります。交通の便が良くて、静かで、自然が豊かな場所です。
僕たちがお借りした古民家は、元商店ということもあり道路沿いの一軒家です。電気・ガス・水道は通っていて、すぐに生活できる状態でした。
土佐山では、このような古民家を利用したイベントも盛んに開催しているようです。それもあってか、地域の方々は僕たちのような”よそ者”が来ることにも慣れていて、受け入れてもらえる環境が整っています。
土佐山に暮らす期間は最長4ヶ月間の予定です。この場所なら、ゆっくりと将来のことを考えることができそうな気がします。