室戸岬と並び有名な足摺岬。高知県の東西に、対になるように位置するこれらの岬は、最果ての景観を楽しめるスポットとして人気を集めています。落差80mの足摺岬から見下ろす海の青さは四国随一で、切り立った断崖とセットで眺める景観はまさに絶景。
日本国内で、東京都から距離が一番遠い場所が沖縄県であることは誰もが知る事実ですが、時間を基準とした場合、足摺岬周辺が東京から一番遠いエリアであることはあまり知られていません。秘境の宝庫である高知県の中でも、最もアクセスしにくいエリアに位置する絶景の岬。旅好きならそのシチュエーションだけでもワクワクしてしまいそうな足摺岬、訪問時は遊歩道でアクセス可能な白山洞門と合わせ、周辺の環境を楽しむのがおすすめです。
1.四国最南端の青い海と断崖の絶景!
四国最南端に位置する足摺岬では、これ以上の青さは無いと確信できるほど真っ青な海を堪能可能。落差80mの断崖から見下ろす海は、これまでの常識を覆すほど美しい色をしていること間違いなしです。
高知県の東西に対になって位置する足摺岬と室戸岬。高知市から1時間半と比較的簡単にアクセス可能な室戸岬に対し、足摺岬は高知市から3時間の時間を要し、正真正銘、高知県の最果てといえるでしょう。
足摺岬展望台、足摺岬灯台、天狗の鼻の3つの岬からなる足摺岬では、それぞれから違った景観を楽しめるのも魅力の一つ。なかでも3つの岬の中で最も北に位置する天狗の鼻からの景観は素晴らしく、太平洋に突き出す迫力満点の岬2つを同時に展望可能です。
空撮で見る足摺岬の全景
2.遊歩道でアクセスできるおすすめスポット
足摺岬の魅力の一つでもある遊歩道は、足摺岬ならではの植生の中を快適に散策可能で、歩いているだけでも非日常的な空間を満喫できます。また、足摺岬の遊歩道周辺には、数々の興味深いスポットが存在するので、一緒に訪問してみてはいかがでしょう。
2-1.足摺岬灯台
足摺岬展望台から約10分。南国高知の青空に映える白い灯台が魅力的な足摺岬灯台です。大正3年に建設され、昭和35年の建て替えを経て現在の姿になったそう。遠景で眺めるのも良いのですが、近づいても美しい灯台です。
2-2.白山洞門(はくさんどうもん)
花崗岩の海食洞として日本最大とも言われる白山洞門も足摺岬の見どころのひとつ。足摺岬展望台からは徒歩15分のみちのりです。白山洞門直下まではアップダウンのある遊歩道を利用してのアクセスとなるため、とりあえず全景を堪能したい!という方は白山洞門を眺望しながら足湯に浸かれる万次郎足湯の利用がおすすめです。
2-3.汐の満干手水鉢(しおのまんかんちょうずばち)
上部のくぼみは満潮時に水が溜まり、干潮時には干上がるといわれている不思議な岩。真実かどうかは確かめていませんが、くぼみには確かに水の溜まった跡が。白山洞門への道中に位置し、単純に見晴らしの素晴らしい場所なので、足を止めて観察してみては。
3-4.亀石
想像以上に亀の形をしている亀石。看板がなくても足を止めてしまいそうな、不思議な造形をした岩です。
3-5.地獄の穴
穴に小銭を落とすとはるか下まで落ちる音が聞こえる地獄の穴。看板によると、足摺岬に位置する第三十八番札所、金剛福寺本堂の真下まで繋がっているそう。小銭を落としてみると、実際にかなりの深さがあるようで、数秒間は小銭の音が鳴り続けていました。
4.訪問時に知っておきたい2つのポイント
4-1.動きやすい服装での訪問がおすすめ
岬の先端からの景観だけでも十分に楽しめる足摺岬ですが、周辺の遊歩道からの景観は特に素晴らしく、是非ともついでに巡ってしまいたいところです。遊歩道は舗装されてるものの、それなりのアップダウンがあるため動きやすい服装での訪問がベター。周辺には柏島をはじめ、大堂海岸や竜串など、人気のアクティビティスポット複数位置することもあり、アクティビティを前提としたプランがおすすめです。
4-2.真冬の高知市からのアクセスは降雪に注意
年間を通し温暖な気候の足摺岬ですが、真冬に高知市からアクセスする場合、佐川市付近で積雪がある場合も。日中まで雪が残ることは稀ですが、夕方〜早朝にかけて足摺岬へ行き来する場合は十分に注意が必要です。