高知県土佐市に位置する五色の浜は、その名の通り五色の断崖絶壁が特徴の景勝地です。
土佐市横波半島の五色の浜海岸には、「四万十帯」と呼ばれる海洋プレートが動いて日本列島に付け加わってできた地層(付加体)が分布しています。五色の浜の横浪メランジュは、このような考え方(プレートテクニクス学説)を、世界に先駆けて〜(現地看板)
と何やら難しくてよくわかりませんが、大陸プレートの活動により複雑な地層が陸地に形成され、それが観察できるすごく貴重な場所、ということのようです。
五色の浜を特徴付けるこの場所は、横浪スカイライン「五色の浜」看板から海岸に降り立ち(駐車場から10分)、そこから南に向けて海岸沿いを20分ほど移動したところにあります。人が立っているのがチャート(合ってる?)の崩落地、その先には有機的に屈曲した極彩色の地層が続いています。
シン・ゴジラのエラのような、グロテスクで美しい造形。この場所は縦方向に層が走っているのですが、遠くを見ると横になっている、というように複雑怪奇な地層です。
この場所までの移動は海岸沿いの未整備地帯を歩いて行くことになります。干潮時ならば波打ち際の歩きやすい地形をつないで到達できますが、満潮時は緊張する高巻きを強いられるので注意(怖い目に遭いました)。崩落が多くコース整備が半端なことから宣伝されていないようですが、奇景を楽しめる観光地としてかなりオススメできる場所でした。