満開時の写真じゃなくて申し訳ない。来年リベンジしたら更新しますのでご容赦ください。
愛媛県の一大観光エリア内子町(うちこちょう)には、風情のある街並みや屋根付き橋など、実に様々な観光スポットがあります。(私が愛してやまない小田深山渓谷も内子町です)
歴史ある地域とセットのモノといえば、桜の巨木ですよね。内子町にも桜の巨木があるのですが、その桜が位置するのは山深い農村である「石畳」地区。石垣と古民家が作り出す趣のある景観のなか樹齢350年といわれるエドヒガンザクラが佇んでいます。
樹齢350年の迫力
東のしだれ桜は、山地に自生するエドヒガンザクラの変種で、樹齢が長く絲桜とともに細枝が垂れ下がる性質がある。この種の桜は、古くから神社や寺の境内によく植えられており、京都祇園のものや福島県三春町の桜が有名である。
この桜は、台風により主幹が折れる昭和二十六年頃まで高さ約二十m近く、枝張り三十m以上の巨木であった。子供達は、幹を登り、枝に乗っかっては遊んだという話もある。
一時樹勢の衰えが顕著で枯死寸前であったが、地域住民の手厚い保護により、今でも老木ながら毎年美しい花を咲かせてくれている。
現地看板より
現在は樹高6mと、小ぶりとも言える石畳東のシダレザクラですが、以前は樹高20メートル以上の巨木だったようです。昭和26年に台風で折れてしまったとのことですが、幹を見てみると巨木であった当時を連想させる迫力があります。
おそらくは上を向いていたであろう主幹は大きく曲がり、痛々しい傷跡が複数あります。それでも枝の張り方や花の数など、十分に生命力を感じられる素敵な古木です。むしろ、折れたり曲がったりすることで古木らしさが強調されているところもあり、これはこれであり、という感覚にすらなります。
満開時は相当に美しい景観になりそうですね。訪問時は咲き始めだったこともあり、満開のようすは写真に収められませんでしたが、来年のリベンジを決心することは容易でした。
素晴らしい周辺環境
石畳東のシダレザクラが位置するのは山深い農村である「石畳」地区なのですが、この農村が非常に美しい。桜の付近から振り返った、何気ない景色なのですが山深さと情緒ある空気がお分かりいただけると思います。