例年4月頃になると、仁淀川町の山奥に位置する、上久喜地区の花桃が開花します。15年もの歳月をかけて植樹された数千本もの花桃が、谷あいの集落を埋め尽くす景観は、まさに桃源郷のよう。
上久喜の花桃は、写真集”日本で最も美しい村”の表紙を飾ったこともある、知る人ぞ知る花見スポットです。桜の開花が待ち遠しくて仕方ないあなたに、桜の開花よりも一足早く花見を満喫できる、上久喜の花桃の魅力を紹介します。
高知県仁淀川町の山奥に位置する上久喜地区。例年4月頃になると、山深い渓谷の斜面の上久喜地区で花桃が開花し、春の訪れを告げます。この時期、家々を埋め尽くすように花桃に覆われた集落は、”桃源郷”としか形容できない景観になります。上久喜の花桃の開花時期は、民家の間の歩道なども解放されて、自由気ままに散策できるので、歩きやすい服装で行くと目一杯楽しめますよ!
上久喜地区は、切れ込んだ谷の斜面にある集落です。山深く観光資源も乏しいこの集落で、名所を作ろうと約15年もの歳月をかけて植樹され、今の姿になった上久喜の花桃。数千本もの花桃と集落の景観は少しずつ人気を集め、現在では遠方からの訪問者も絶えない、知る人ぞ知る花見スポットとして認知されてきました。
地形的に日当たりが違うため、エリアによって満開の時期が1週間ほど違います。こちらの写真でいうと左側、日当たりの良い斜面のほうが早く満開になることが多いようです。上久喜の花桃を有名にした、写真集”日本で最も美しい村”の表紙写真が撮影されたのは、左側の斜面。ベストタイミングを狙うなら3月下旬〜4月上旬くらいがオススメです。
上久喜の花桃は、谷深い地形の斜面にあり、日当たりの良い時間が限られているため注意が必要です。ベストシーズンとなる4月初旬の、日当たりの良い時間帯は9時〜14時頃。それ以降になると、場所によっては日陰になってしまうため、注意が必要です。
花見シーズンは臨時駐車場が設けられ、トイレも設置されます。休日には出店もあり、地元の方が作った田舎料理を買うことができます。
道中の沈下橋もいかが?
上久喜の花桃に行くついでに、久喜沈下橋を通るコースを検討してみては?個人的には高知県の沈下橋で一番お気に入りの久喜沈下橋は、異様なまでにゴツゴツした周囲の岩、そして岩と一体化した橋脚など、異世界というか、異星というか、不思議な空間が特徴です。
久喜沈下橋経由で上久喜の花桃へアクセスする場合、非常に狭い道を通るのでご注意を!久喜沈下橋の場所(Googlemapが新しいタブで開きます)。