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九階滝|沢登り

日本有数の美瀑「九階滝」。豪雪地帯ならではの大スラブを優雅に滑り落ちる大瀑布だ。

九段80mの大滝で、最下段が約50m。その上に10mほどの滝が続き、残り七段で20mを等分する。すべての落ち込みに滝壺があり、滝壺から直接次の落ち込みへと繋がる、完璧な造形の段瀑。

普段は未知を求め暗黒のゴルジュばかり彷徨っているが、九階の滝の、あまりの美しさに陽光の中で沢登りをしてみたい欲望を抑えきれなくなった。とりあえずいつものパートナーと、それから映えまくりの沢写真をSNSに投稿しまくり、女子と沢に行きまくっていて一方的にライバル心を燃やしていた沢屋に声をかけた。

九階滝 登攀|2023.10.14

メンバー:ゴルジュクラブ1名|紀伊半島彷徨クラブ1名|東北で一番モテる沢屋

セオリー通り赤水沢から入渓。

噂通りのデート沢で、入渓した瞬間から我々のホーム、四国や紀伊半島の陰湿さとは一線を画す渓相が広がる。

美しすぎる。ふだん四国や紀伊半島の、それもゴルジュばかりに行っている我々にはあまりにも場違いな空間。

過去の記録通り、赤水沢co655の右岸支流から尾根を越える。地形は急峻だが要所要所にロープ残置がある。

これまでの経験にない優雅な滝。スラブのスケールが大きすぎて水の流れが異様に遅く感じる。

1ピッチ目。左から東北一モテる沢屋がリード。登るの自信ないと言っていたが蒲魚で、安定感のある登攀。雪国ならではの支点のとりかたを早速勉強させてもらう。

2ピッチ目。広大なスラブをペタペタと沢タビで登る。意外にも灌木や草などの支点がある。貧弱ではあるがスラブの傾斜がないためなんとか耐えてくれそうだ。

2ピッチ目終了点から。

明るいを通り越して眩しい。ゴルジュがすべてじゃないな、沢は。

普段ゴルジュにしか行っていないため、青空が眩しい。写真をSNSに投稿したら「めずらしくバエバエですな!笑」と煽られた。

もっと爽やかなメンバーで登りたかった。

九階の滝1~7段目。確かに九段ある。

九階滝上部の渓相も美しい。森吉山界隈の沢は大抵こんな渓相をしているらしい。

適当に尾根に上がり、赤水沢を下降する。帰り道に東北を代表するデート沢を利用できるとはなんとも贅沢だ。

二俣。大木に道標がある。この辺りでは沢を歩き、山を散策するのが一般的なようだ。

時間に余裕があるので支流を散策する。紅葉・滑床・清流。

東北の雰囲気を満喫した。

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