白髪山|標高1469m|檜の巨木林「八反奈路」が素敵

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高知県本山町に位置する白髪山の標高は1469mと”そこそこ”で、頂上からの景観はイマイチです。山としての魅力に欠けるようにも見えるスペックですが、実はとんでもない魅力を秘めた山なのです。

一番の魅力は「八反奈路(はったんなろ)」と呼ばれる、山頂より少し降った場所にあるエリアです。そこには樹齢数百年の檜(ヒノキ)が林立し、名前のある主要な木だけでも30本以上という、異世界が広がっています。

高知の巨木系名山としては魚梁瀬杉で全国に名を馳せる「千本山」が有名ですが、八反奈路を擁す「白髪山」はそれに劣らない、むしろ個人的には圧勝、というくらいナイスな巨木系名山です。

八反奈路、最高。

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山頂とか登山路とかアクセスじゃなくて八反奈路のことから書きはじめますよ!僕にとっては、白髪山の魅力の100%が八反奈路にあります。

八反奈路は山中にありながら平坦な地形をしていて、木材の搬出に適しません。そのため、白髪山の檜を販売することで、莫大な利益を上げていた土佐藩も八反奈路の檜を伐採することができず、現在に至ります。

そのため、八反奈路に自生する檜巨木の樹齢は500〜600年ほどで、同じく高知県内の巨木で有名な「千本山」の樹齢200〜300年の倍近くとなっています。千本山の杉は銘木・魚梁瀬杉として販売できるよう管理されているため、そのどれもが一直線に天に伸びる巨木であるのに対し、八反奈路の檜は野放しで育っただけあり、個性的な形状をしているものが多く、見るものを飽きさせません。

八反奈路の檜が個性的な形状をしている理由のひとつに、「根下がり檜」と呼ばれる独特の生育環境があります。

八反奈路の根下がり檜

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倒木の上に芽吹いた樹が倒木を覆うように根を張り、やがて倒木が風化してなくなることで、根下がり檜になります。

根下がり檜の根の立ち上がりは、地面から数メートル、ときには人が立って入れるほどです。そのどれもが個性的で、なかには首を傾げたくなるほど複雑な形状をした根下がり檜もあります。

複雑でそれぞれが個性的な形状をした巨木林といえば「屋久島」が有名ですが、白髪山の八反奈路はまさに、高知版の屋久島といえるでしょう。単純に大きいだけではなく、今にも動き出しそうなユニークさを併せ持つことが八反奈路の檜の魅力なのです。

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八反奈路の檜の巨木は、名前がついているものだけで30本以上もあり、それ以外にも無数に巨木が林立しているので、八反奈路に足を踏み入れると、もののけの森に踏み入ったかのような錯覚に襲われます。

稜線に近いエリアこそ鹿の食害で荒涼としていますが、少し標高を下げれば四国の山としては珍しい、下草豊富な瑞々しい森になるのも八反奈路の特徴です。

八反奈路ハイキング事情

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八反奈路はそもそも平坦な地形をしているので、歩きやすいです。足場の悪い箇所には木道が設置されていますし、巨木巡りの順路には白いロープが張られているので迷う心配もないでしょう。

代表的な巨木にはそれぞれ銘板が設置されていて、樹齢・樹高などの情報を確認することができます。

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八反奈路のハイキングコースには苔の豊富なエリアが点在しています。稜線直下から水流があり、ときには伏流しながら八反奈路を潤している豊富な水源が、苔の豊富な環境を作り出しています。

登山対象としての白髪山

白髪山の頂上

白髪山は抜きん出たピークがなく、檜の原生林を歩いていると突如到達する広場を最高点としています。頂上からの眺望はイマイチですが、太平洋や高知の里山などを眺望できます。

白髪山の立ち枯れの木

頂上周辺には立ち枯れた檜が点在し、白髪にも見える(※山名の由来ではない)ような景観が特徴的です。白髪檜といえば、古くから銘木として有名で、年輪の幅が1mmにも満たない密度の高い檜です。他の木より抜きん出て高い立ち枯れの木が、長期にわたり立ち続けているのも、銘木である事の証かもしれません。

登山コース

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奥白髪林道ぞいの登山口が一番ポピュラーなコースです(地図に掲載)。この場合は頂上付近まで一旦標高を上げてから降ることになるので、体力的には結構大変です。

他にもいくつかコースは存在するのですが、合っているか自信がないので地図には記載せず概要だけ記載します。

瀧山登山口

八反奈路の南南東。近年モンベルがツアーコースとして案内しているようです。大豊ICから登山口までの距離が近いのが特徴ですが、登山口どこやねん!適当に近くから入山したら藪漕ぎが大変でした。

コースがわかりさえすれば良い選択肢でしょう。

行川(なめかわ)登山口

八反奈路の南東。八反奈路の最寄り登山口と思われる。行川林道の途中までは崩落はなく4WD車で進めるが、途中から水の浸食がエグくて断念。オフロードバイクなら登山口まで行けるかもしれない。

七戸登山口

八反奈路の西。標高差はあるが八反奈路まで一直線で行けるはず。地図上七戸の記載があるあたりから林道最奥まで行くが民家に突き当たる。民家の奥から登れそうな雰囲気あり。七戸から口白髪谷の方に伸びる林道は早々に通行止め。

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