【縦走】剣山 – 三嶺|これぞ四国No.1の縦走路

彼方の三嶺を望みながら歩く

石鎚山・剣山など西日本を代表する高峰を擁し、その土地面積のほとんどを山岳が占める四国。当然、数多くの山々をつなぐ縦走路が存在するのですが、特筆してオススメなのが、剣山 – 三嶺(みうね・さんれい)をつなぐ縦走路です。

笹に覆われた優雅な稜線を20km近く貫くコースは、四国山脈ならではの景観で、本州の山脈とは一味違う山行になること間違いなしです。

どうせなら「四国ならでは」を味わえる縦走路へ

開放的な稜線

開放的な稜線

四国山脈は、そのアクセスのしにくさから本州の方々から見ると縁遠い存在かもしれません。遠征山行をするにしても「アルプスと四国山脈まで所要時間変わんないのか・・・アルプス行こ。」となるのは至極当然です。

際立った名峰が存在しない四国山脈ですが、本州の山とは違うユニークな特徴も当然あります。なだらかな笹の稜線や、見渡す限り文明を感じさせない秘境感などに代表される、四国山脈ならではの雰囲気は決して他の山域では味わえないものです。

その点について考えると剣山 – 三嶺の縦走路が四国一の縦走路と呼ばれるのにも納得がいきます。四国山脈の中でも特に山深いエリアに位置していて、行程の大半は見晴らしの良い笹の稜線を歩くというもの。ほとんど高低差がなく登山的観点からすれば退屈でもありますが、「剣山」「三嶺」など四国を代表する名峰を眺望しながらの縦走は実に素晴らしいものです。

本州であれば超人気コースとして渋滞しそうな縦走路ですが、そこは四国なので混雑と無縁なのも素晴らしい。これほどの景色を独り占めしながら登山できるなんて、剣山 – 三嶺の縦走路以外に存在しないのではないでしょうか。

それでは、剣山 – 三嶺の縦走路の魅力を、写真とともに紹介していきます。

笹に覆われた開放的な稜線

剣山 - 三嶺 縦走コースを特徴付ける高の瀬 - 白髪避難小屋の区間

剣山 – 三嶺 縦走コースを特徴付ける高の瀬 – 白髪避難小屋の区間

なぜ私が、剣山 – 三嶺の縦走路を絶賛するのか。

一番の理由は、この縦走路にしかないユニークな景観にあります。剣山・三嶺を中心とした山域は、四国山脈の中でも特になだらかな地形をもつ山が多く、縦走路からも穏やかで優雅な景観を楽しむことができます。

アルプスをはじめとする本州の山岳や、火山の多い九州などとは明らかに異なるユニークな景観は一見に値します。

さらに、剣山 – 三嶺の縦走路を特徴付ける点として、標高差の小ささが挙げられます。剣山頂上の1955mを最高地点として、一番標高の低い鞍部でも1600mほどの標高を維持しながら20km近く続く縦走路は景色が素晴らしいことはもちろん、技術的にも優しいことも魅力と言えるでしょう。

剣山・三嶺を望みながらの縦走

白髪避難小屋から望む三嶺

白髪避難小屋から望む三嶺

三嶺こそ四国で最も素晴らしい山だと思っています。私個人に限らず ”四国在住の山好き” くらいまで範囲を広げても、三嶺に特別な感情を抱いている方が多いように感じます。

頂上からの景観はもちろん、頂上直下の避難小屋と池の景観も素晴らしい。さらには大ボリュームの土台に端正なピラミッド型の頂上が座り、その肩の部分には天空庭園とでも呼ぶべき平地がある。これほど特徴的な山はそうそうありません。

三嶺を ”三嶺らしい” 姿で眺望しながら縦走できることも剣山 – 三嶺 縦走路をお勧めする理由の一つです。

剣山と次郎笈

剣山(左)と次郎笈(右)を望む

三嶺の反対方向には日本百名山の剣山があり、その隣にはマイナーながらも迫力のある次郎笈(じろうぎゅう)があります。剣山と次郎笈が並ぶ、四国山脈を代表する景観を堪能できるのは剣山 – 三嶺 縦走路ならではです。

山深く、人が少ない

次郎笈を目指す

次郎笈を目指す

剣山 – 三嶺 縦走路をお勧めする最後の理由、それは山深く人が少ないこと。景色の中に人工物が多かったり、コース内が混雑していたりすると、(少なくとも個人的には)登山の魅力が減ってしまうものです。見ノ越登山口から剣山頂上の区間こそ日帰りハイカーで溢れかえっているものの、いったん縦走路に足を踏み入れれば人はまばらで、見渡す限り人工物のない空間が続きます。

山深いとはいっても、エスケープルートは複数存在するし、小ぎれいな避難小屋も複数あるので心配不要なのでご安心を。

剣山 – 三嶺 縦走の難易度

無雪期は初心者でも問題なし

剣山 – 三嶺 縦走路の難易度ですが、5〜11月頃の無雪期はさしたる難所もなく、ごく一般的な登山装備があれば問題はないでしょう。宿泊場所は以下のいずれかから選ぶことになりますが、剣山頂上ヒュッテ以外は無人の避難小屋なので注意。避難小屋はいずれも綺麗に整備さているものの、丸石避難小屋・白髪山避難小屋はトイレがありません。

宿泊場所一覧

バスの時刻に注意

健脚の方は日帰り可能ですが基本的には1泊2日の山行になります。剣山(見ノ越登山口)スタート・三嶺(名頃登山口)スタートどちらの場合もバスによるロード省略が可能ですが、運行は1便/日のため発車時刻に注意してください。時刻表は「剣山ぐるっとバス運行表」を参照してください。

自転車デポの際は見ノ越に下山すること

自転車デポの場合、三嶺(名頃登山口)スタート・剣山(見ノ越登山口)ゴールにすることで駐車場までずっと下り坂になるのでラクです。

コース概要(見ノ越スタート・名頃スタート)

共通の注意点

バスを利用してロードを省略できますが、運行時間および季節に注意してください。バスの運行については「剣山ぐるっとバス運行表」を参照してください。

以降のMAPは登山口とおよび各避難小屋間の無雪期コースタイム(山と高原地図)を示しています。

見ノ越スタート

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バス運行期間中、または車をデポできる場合はこちらがおすすめです。オススメする一番の理由は名頃登山口 – 三嶺頂上までの単調でつまらない樹林帯を下りでサラっと通過できる点です。

見ノ越登山口スタートの場合、白髪避難小屋または三嶺ヒュッテでの宿泊になりますが、どちらも眺望がよく日の出に合わせて三嶺山頂まで簡単に行けるのがGOOD。

名頃スタート

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自転車デポの場合はこちらがおすすめです。見ノ越登山口から名頃登山口までずっと下り坂なので楽です。

名頃スタートの場合宿泊は丸石避難小屋が位置的に便利ですが、こちらは樹林帯の中で眺望が効かないのが難点です。剣山山頂ヒュッテまで行くことができれば快適な宿泊も可能ですが、その場合2日目は1時間強の下りだけなので物足りないかもしれません

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