東京都から高知県に移住した夫婦が、築100年以上の古民家を購入、基本的に夫婦ふたり、たまに友人と一緒にDIYしながら高気密住宅にリノベーションしていく記録です。
内容には裏付けや根拠のない、いわゆる”勘”を多く含みますのでご注意ください。また、古民家は物件による構造や状態のバラツキが非常に多く、当記事の内容を、そのまま別の物件に適用できるとは限らないことをご了承ください。
第4回目は、古民家の屋根を断熱・防水する際にかかった費用についてです。
結論:合計105万円
どのような作業を行い、どのような屋根が出来上がったかは「【古民家リノベ|DIY】屋根を断熱・防水する方法」をご覧ください。
築100年・70平米の平家に、断熱性・気密性・防水性などをもつ、近代的な住宅相当の屋根を施工しました。費用が基礎打設のときと同じなのは偶然です。
105万円の費用がかかりましたが、屋根板金外注に44万円かかっているので、スレート葺などDIYできる工法を選択すれば、さらに節約することもできるでしょう。
それでは、費用の内訳を見ていきましょう。
消耗品:28万円
ルーフィング | ¥60,000 |
構造用合板(3*6/T12mm) | ¥170,000 |
気密テープ・ウレタンスプレー | ¥30,000 |
ステンレスビス・垂木ビス | ¥10,000 |
換気用メッシュ | ¥10,000 |
構造用合板の費用が大半です。3*6/T12mmよりも3*10/T9mmサイズのほうが平米単価が安いのですが、板金で仕上げる際にT9mmはビスの効きが悪いとのこと、若干のコスト増ですが3*6/T12mmを採用しました。
その他断熱材の隙間を埋める「ウレタンスプレー」や「気密テープ」、破風の固定に使用する「ステンレスビス」や垂木の補強に使用する「垂木ビス」、通気層の入口となる換気用のメッシュを購入しました。
断熱材:23万円
断熱材には「ネオマフォーム」を採用。より安価な断熱材もあるのですが、見た目の好みから屋根を薄くしたかったので、かなり高性能なものを選びました。T50mmとしましたが、予算に余裕があればもう少し厚くしたほうが良いと思います。
木材:10万円
垂木 | ¥6,000 |
野地板 | ¥8,000 |
破風 | ¥15,000 |
胴縁 | ¥33,000 |
その他 | ¥38,000 |
一部傷んでいた部分の補修に「垂木」「野地板」を使用しました。また、山側の破風も傷んでいたので交換することに。目立たない面なので、”特一”と呼ばれる節のあるグレードにしたので結構安かったです。その他、屋根外周の高さ合わせに使用した60*45mm材などに38,000円ほどかかりました。
屋根板金:44万円
仕上げとなる板金は外注して44万円でした。セルフビルドではスレート葺が採用されることが多いようですが、外見上の好みから板金にしました。
作業を見ていましたが板金をDIYするのは結構厳しそうです。その理由は水切りと呼ばれる外周部を現場に合わせて制作する必要があるためで、これは専用の設備がないと不可能に思えます。逆に、既製品の板金部材もありますので、それに合わせて屋根下地を作ることができれば、DIYも可能かもしれません。