
2022.03.28に発見した渓谷を2022.04.17キャニオニングにて開拓した。
当記事は2022.09.29に沢登りで再訪した際の記録。
メンバー:ゴルジュクラブ2名
執筆「ゴルジュクラブ(四国の沢登り同人)」。
入渓から30分ほどで7mCSが現れる。右岸から高巻き、落ち口へ降り立つ。
CS滝の上部から、顕著なゴルジュが始まる。連瀑を内包しておりかなりの威圧感を放っている。奥の方に大滝がチラ見えしている。
ゴルジュ前半は小滝の連続。水線をフリーで登っていく。
ゴルジュ中間の5m。右のクラックを利用して登れないこともなさそうだがあまりにもボロく、落ちると危ない形状のため左岸から大巻き。1時間。
ラペルにて巻いた5m滝の直上に降り立つ。素晴らしいゴルジュ。
ゴルジュ出口の15m。見た目の威圧感とは裏腹に水線を簡単に登れる。フリー。
この上で一旦顕著なゴルジュ地形は終わるが、渓谷全体を通して地形は厳しく、巻くとなると悪いと思われる。
樋状10m。フリー。
2段12m。中段まで左バンドからフリー、上部はロープを出して右から。
樋状8m。次から次に直登できる中規模滝が出てくる。フリー。
15m。下部は左からフリー、上部でロープを出した。
30+10m大滝。下部は右に大きく傾斜したスリット状を水線からフリー。上部は右から中程までフリーで登り、最後はロープを出して水流を跨ぎ左へ。
大滝を含め、ほぼ全ての滝が直登でき、それぞれが非常に見栄えが良い。
樋状18m。フリーで登ったがロープを出したほうが良かったかもしれない。
この上部で谷は開け、平凡な渓相となる。右岸の植林帯の踏み跡を辿り下山。1.5時間。
感想
これほど沢登りに適した渓谷は珍しい。滝の直登を練習するにはもってこいの渓谷で、ボルダー小滝からルーファイを求められる大滝、スラブから樋状まで全てが揃っている。終始地形は厳しく、滝を直登できない場合は非常に悪い高巻きを強いられる可能性がある。
入渓から30分ほどで現れる連瀑を内包したゴルジュの威圧感は、四国を代表する悪渓・足谷川を凌ぐもので、このためだけに訪れる価値がある。
晴天時は非常に日当たりが良く、美しい。高知県、ひいては四国をを代表する名渓といえるだろう。