
徳島県に未踏のゴルジュ沢があるらしい。2022年夏、徳島県の沢ヤが敗退記録を公開した中谷は、その後挑戦した地元パーティーもゴルジュ入り口で跳ね返し、その全貌は謎に包まれていた。
2023.08.23|中谷|沢登り
メンバー:ゴルジュクラブ2名
執筆「ゴルジュクラブ(四国の沢登り同人)」。
入渓して20分ほどゴーロを歩くとゴルジュ地形スタート。
倒木詰まる8mをフリーで超えた先の15mは右岸から巻き。
巻き降りた先の樋+7mは中段までフリーで登り、ロープを出して落口へ。
一旦ゴルジュは開ける。下部がハングした20mは左から。
上部の樋状水流が個性的な形状をしていた。
左が苔のスラブの8m。
8mを超えて少し歩くと中谷の核心エリアに突入。
両岸が切り立った二段25mは水流右から離陸し、水線を登った。
二段8mは左から。
唐突に谷が明るくなり滑床が現れる。傾斜があり登れるかどうかギリギリの滑滝が連続する、ときに樹林に逃げながら登る。谷底は開けているが周囲の岩壁は50m以上あり、脱出困難な地形。
滑床の奥には大釜を擁す10m。
下部が難しそうに見えたが上部が核心だった。エイド2ポイントで前進、最後はなんの弱点もない1枚岩を、全身の摩擦を使ってずり上がった。
20m直瀑は岩があまりにも脆く、小巻きラインも結構危なそうだった。右岸から高巻き。
高巻きが結構悪い。ロープを出し、2ピッチで滝の落ち口へ。
その後もゴルジュ風の地形が現れる。水がほとんどなくなり、谷が大きく左に曲がる地点で遡行終了。尾根沿いに下降した。2時間。
感想
登攀にロープが必要な滝が複数あり、脱出困難な地形が度々現れる。水量こそ少ないがテクニカルな沢登りが楽しめる良渓だった。