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クロスケオテ谷(武平谷川)|キャニオニング|2023.05.27

異次元のゴルジュ。武平谷川(クロスケオテ谷)は、私が経験したことのあるゴルジュの中で、圧倒的に、群を抜いて異次元だった。

側壁の高さは100mを優に超え、垂直以上の斜度で幅数メートルのゴルジュとなっている。花崗岩の岩盤は堅牢かつ緻密で、大味な部分が一切ない。完璧なゴルジュとは武平谷川(クロスケオテ谷)のことを指す。

メンバー:ゴルジュクラブ2名

追記:2023年は「池郷川本流」「由布川渓谷」「弥山川」「海川不動川」「五十沢」「足谷川」「ザクロ谷」など有名ゴルジュをいくつか遡行したが、その中でも強く印象に残る空間だった。

装備:スタティックロープ8mm – 100m / 6mm – 50m|ペツル・シャント|エイト環

武平谷川(クロスケオテ谷)は小水量の小渓谷である。事前情報ですごい渓谷であるとは知っていたが、ピンときていなかった。

下降開始地点、早速ゴルジュ地形になりテンションが上がる。

想像を絶する地形を前に「ヤバい」「すごい」以外の言葉が出ない。前々日から由布川渓谷 – 祝子川とゴルジュツアーをしてきたが、コイツは別格、異次元のスーパーゴルジュだ。

各滝には頼りないアンカーが残置されている。バックアップをとりながらシングルロープシステムで下降していく。

下降記録は複数あるが、圧倒的な威圧感を放つ地形を前に緊張が続く。少しの前進でも退路をたたないように慎重に進んだ。

ゴルジュ内には20mクラスの大滝が3本ある。ゴルジュ内の滝としてはかなり大きな部類で、それぞれかなりの迫力があった。

この滝は上部CSにロープがスタックしないように気を使った。

私の渓谷人生最良の異空間。

ゴルジュ内最後の滝を下降。現実世界に戻ってこられたことに安堵する。

この先にも2つの大滝がある。

日当たりの良いスラブ滝は右岸ブッシュから。RL90m。

摂理が発達した斜瀑は右岸ブッシュから。RL130m。

ロープ引き抜きに結構なリスクを感じる地形だったので巻き降りたほうが良いかもしれない。

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感想

異次元のゴルジュ。キャニオニングが本領発揮する険しい地形と、ほかに類を見ない緻密なゴルジュが強く印象に残った。

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