以前、肉淵谷を遡行した際に側壁にかかる大滝が強く印象に残った。過去の記録では高瀑(四国を代表する大瀑布)のような大滝、とも表現される1本で登攀記録はない。
大滝登攀は趣味ではないが、これほど迫力のある大滝が未踏(と思われる)となれば話は別だ。誰かに登られる前に登らなければ、と2ヶ月後に再訪した。
メンバー:ゴルジュクラブ1名|紀伊半島彷徨クラブ1名
肉淵谷支流大滝「肉瀑(にくたる|勝手に命名)」90m。下部20mをフリーで登り、右テラスでロープを出す。
1ピッチ目。遠望より結構立っている。外傾していてヌメりが強く緊張した。岩のエッジが鋭く、ラインも屈曲しているためロープが重く、35mほどでピッチを切る。もう少し上まで行きたかったが、これ以上進むと瀑水を浴びながらのビレイとなり、結果的にこの場所がベストだった。
ビレイステーションからの眺め。
2ピッチ目登攀開始。1段上のヌメる外傾テラスに乗り上がり、瀑水を浴びながら水線を横切る。高度があって中々シビれるが、ちょうど良いホールドがつながっていて思いのほか快適。
水線を横切った後はそのまま直上し、登攀を終えた。
落ち口から。
感想
非常に見栄えが良い大滝で、岩がしっかりしていてカムがよく決まる。ヌメりが気持ち悪い以外は快適な大滝登攀だった。
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