明神洞|沢登り

川浦渓谷・海ノ溝洞など全国的に有名なゴルジュを擁す奥美濃で、ひときわ特異な景観を持つらしい明神洞。集水域の小ささとは裏腹に、側壁の高さは100mクラスと奥海のエリア最大規模を誇る。

前日のザクロ谷から高知へと帰る道中、半日ゴルジュと洒落込んだ。

メンバー:ゴルジュクラブ3人

本流から明神洞に入渓してすぐ明神滝が現れる。周囲の地形は厳しく、高巻きは難しい。水線が弱点だ。

右テラスから水流に左上していく。水流とぶつかったところで右上に1段上がる部分でA0。後続がよく探すと右にガバがあり、右に重心を移してから水流中スタンスへのハイステップで簡単に越えられた。

落ち口のすぐ上が釜になっておりすぐにゴルジュが始まる。

小水量の渓谷とは思えない素晴らしい侵食。側壁も大きく屹立していて迫力がある。

側壁が高い。谷はガレ場と侵食された連瀑とを繰り返す。

途中に祭事場跡のようなものがあった。この険しい地形の中、どうやってここまで来ていたのだろうか。

水量は少ないがスケールが大きい。100mクラスの側壁がちょいちょいでてくる。

明神洞の滝の多くは大きな釜を持ち、美しい。そのどれもが直登できる。

性癖に刺さる滝が連続して興奮が止まらない。良い渓谷である。

上部には滑床があった。しばらく進むと岩質がガラッと変わり、鬱蒼としたガレ沢となる。そこから渓谷沿いに引き返す。

クライムダウンと飛び込みを交えて快適に下降していく。

なんとも映える渓谷だ。時間に余裕があれば日が当たるのを待ちたかった。

感想

マイナー渓谷だが、個性・景観ともに特筆すべき点がある。距離が短く半日で遡下降できる小渓谷ではあるが、満足度の高い沢登りができた。

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