地形図・地質・所在地そのどれをとってもゴルジュの気配などない平凡な河原から入渓。下見によりゴルジュが存在する可能性は確認していたが、改めて不安になるほど変哲のない河原である。
突如水流が闇へと消えていく。こんな場所の、何の変哲もない河原からは想像もできないスリットゴルジュが口を開けていた。
開拓は下降の方が明らかに突破力が高い。ソロであれば尚更である。
これほどのゴルジュは想定しておらず、ロープは合計110mしか持ってきていない。万が一の脱出用にロープ残置する余裕もなく、どこかのタイミングで退路を断たなければならない不安を感じながら下降開始。
以下省略